遙かな地にて
2003年夏に出張で東海村に2ヶ月ほど滞在していた頃、父親が事業に失敗し破産したのですが、
そんなときにいろんな思いを込めてできた曲です。
偶然にも東海村という「遥かな地にて」その当時の「禍(わざわい)」の状況を伝え聞くような形となり、
現実の愁嘆場を間近で体感することはなく、それが自身を何とか冷静に保てていた気がします。
そして現在、確かな「希望」は未だ目前に「咲く」ことはありませんが、「幸(さいわい)」にもなんとか生きている現状に、感謝したいです。
2003年 製作
遙かな地にて
傷ついた羽は癒されぬまま
飛び立たねばならぬからと
刻を離れ また新たな刻へ
ただ一人佇む
群れをなし急ぐ影達は遠く
篝火の集う砦で
淀みなき生命との狭間に
息づいたパンドラ
凍る残骸の声に 心惑わず 応えよ
合戦が遙か別れた刻に
錆びついた想い馳せるも
メビウスの輪にすべからくひそむ
禍(わざわい)と幸(さいわい)
唸る万感の鐘に 心囃して
Hai Yai Ie
あの猛き国へ秘められた 憂いになき
Hai Yai Ie
この孤独な地に隠されて 覚醒を待つ
森羅万象の風に 心抛てと
訪れた いつか別れた刻の
閉ざされた扉を開けて
姿なき姿 影なき影へ
導いて迎える
来たる開眼を前に 心奮わす
Hai Yai Ie
あの猛き国が携えた 憂いは今
Hai Yai Ie
開かれたままの扉から移ろいゆく
Hai Yai Ie
とめどなく響く言霊は覚醒を呼び
Hai Yai Ie
この遙かな地に託されて 希望に咲く